背景
DXの推進とともに「2025年の崖」問題を見据え、新規開拓先の生命保険会社では、複数の基幹系システムに蓄積した膨大な各種データを有効に活用するために戦略的なデータウェアハウス(DWH)の構築を検討していました。当生命保険会社は過去に複数回の資本移転を経験しており、システムは非常に複雑でブラックボックス化していました。セキュリティリスクの高まりや保守費用の負担増なども顕在化していたため、早急な対策が必要でした。当生命保険会社にとって当社は新規の委託先でしたが、生保業界のシステム開発における実績と知見が認められ本プロジェクトへ参画する運びとなりました。
プロジェクトの概要
AWSを用いたDWH基盤構築~DWH基盤活用
オンプレに存在する大量データをクラウド環境へ集約するためのDWH基盤をAWS環境に構築しました。構築したDWH基盤環境の更なる活用として、2023年以降、以下を主な目的として実施しました。
- データのクラウド集約/正規化(=データマート)による特定部門・用途に特化した情報分析の活用
- 行政データ、情報資産をビッグデータとして蓄積・集約し、タイムリーなビジネスの意思決定を実現可能とする基盤の構築
- 2025年の崖を乗り越える変更に強いIT資産の構築
システム導入イメージ
- オンプレ/クラウド併存期間中の連携リソース増を見据え、連携対象リソースの追加/変更/削除をロジック修正なしの低コストで実現。
- 再格納データの用途別にETL処理を分け、夜間処理のキャパシティ要件を実現しつつ、今後のETL基盤拡張に向けて柔軟な対応を可能とする。
- DWH内にRestFullなAPIデータ連携基盤(API Gateway)を作成することで、オンプレではシステム独自の経路や方法によって 異なっていたデータ取得の統一化を実現。
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